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みなさん、こんにちは。ご無沙汰しています。石川大我(いしかわ・たいが)です。「ご無沙汰」というにはホントウに長い年月がアッという間に流れてしまいました。多くの「全部再開して!」のお声を頂きながら、こうしてここまで延びてしまったことを、まず皆さんにお詫びいたします。ごめんなさい。また、たくさんのメール・掲示板での書き込みをいただきながら、ここ数年は満足にお返事できなかったことも重ねてお詫びいたします。
2000年にホームページ「タイガのCan we hold hands??」〜手、つなごっか??〜を始めてからもう7年が経ちました。最初の数年はほぼ毎日更新していて、その中で起こったイロイロな出来事を綴った「ボクの彼氏はどこにいる?」(講談社)が出版されたり、それに伴う講演・取材などを慌しい毎日を送ったり・・・。懐かしい思い出です。『「同性同士のカップルが手をつないでディズニーランドに行ける社会』を実現するんだ!」という正義感を胸にがむしゃらに走っていた時期でもありました。
講演会場やインタビューへの反響から「社会は少しずつでも変えられる!」と希望を持ちながら活動していました。それと同時に自分自身のプライベートが充実、ゲイユースのための友だちづくりイベント「ピアフレンズ」中心の活動になっていました。この4年間の活動はプライベートを含め、イロイロな人に出会い、時には恋もし、別れた期間でもありました。「プライベートの充実」を最優先にしてきた僕でしたが、ここにきて、ふと思ったのです。

多くの友だちは、20代後半から30代前半です。自分も今年33歳に。
将来のボクらはどうなるんだろうか?恋愛は?親との関係は?周囲へのカムアウトは?結婚プレッシャー?職場では?・・・。そう考えたとき、少しずつ前進はしているものの、決して「バラ色の未来が待っている」とは言えないのが現状です。あれから7年。僕たちの住む日本では、いまだに「手をつないでディズニーランドに行ける社会」にはなっていません。
しかし、世界は変りました。同性同士の結婚ができる国(スペイン、オランダ、ベルギーなど)がうまれ、パートナーシップを保障する法律を持つ国はフランス、イギリス、ノルウエーなど数えたらきりがないくらいです。そう、アメリカのディスニーワールドでは、男女に限っていた園内での結婚式プログラムが同性カップルにも解放されました!
昨日、昔の友だちがオーストリアから恋人を伴い日本に帰ってきました。オーストリア人の彼曰く「昔はオーストリアも古い考えを持っていたが、当事者が一生懸命動いたので世の中が変った。職場でもカムアウトしているし、両親はこの前、ボクらのためにダブルベッドをプレゼントしてくれたのさ」と。
幸せは待っていてもやってこない、と思うのです。「不条理でおかしい。不正義だ!」「こんな権利がほしい!」そう思ったらボクらが動かなければダメだと思うんです。「正確な情報を提供する」必要性も感じています。大学などでの講演はもちろん、企業での人権研修の重要性も感じています。職場でのストレスは多くの当事者が抱えています。「ゲイフレンドリーな企業」を増やすことも大切です。
「10年後も笑っていたいよね」そんな想いからこのサイトを再スタートさせたいと思います。お伝えできなかった4年間のプライベートなエピソード、いわば「続・ボクの彼氏はどこにいる?」のようなもの、最近の世の中に対して思うこと、など読み物も充実させながら、そして、イロイロな行動・情報を発信できるポータルサイトとして、またまた、みんなが集えるイベントの企画なんかも欲張りにやりながら、このサイトを通じで「Happy」が伝染すれば、と思います。そう、僕が初めて出会ったサイトは「happy」というサイトだったんですね。ステキなコトバです。
どうぞ、お付合いいただければ幸いです。
(2007年6月)


この7年間の活動を通じで、いつも考えていたこと。それは「つながりから生まれるパワーをもっと広げたい」です。25歳にしてはじめてゲイの当事者に出会う、という“遅咲き”の僕ですがここまで活動できたのは様々な場面で僕を支えてくれた友達・恋人・+αのおかげ。
一緒に喜び、悲しみ、ときには涙を受け入れてくれる人がいたからこそ、です。
しかし、全国にはまだまだ、孤立し「自分以外の当事者に会ったことがない」という人がたくさんいます。東京を中心に開催しているゲイユースのための友だちづくりイベント「ピアフレンズ」をはじめて5年になりますが、参加者のなかに毎回、必ず「はじめてゲイに会います」という人がいます。東京ですらこの状況ですから、東京以外ではなおさら、同年代の当事者に会うのは難しいでしょう。名古屋・関西・仙台・福岡と開催している「ピアフレンズ」をさらに多くの場所で開催したいと思っています。
この数年間でわかったこと。それは「人を愛するっていいもんだ――。うまくいっても、いかなくてもね」ということです。
その人を心の底から好きになって、想いが通じて恋に落ちる。
彼のことがいとおしくて、そばにいたくて、体温を感じていたくて・・・。
スーパーに夕飯の食材を買いにいく、なんていうちょっとした日常にとてつもない幸せを感じたり・・・。
また、反対に、自分の気持ちと相手の気持ちが重なることはなくて・・・。
彼のことを想うと心臓が鷲掴みにされたように苦しくて・・・。
ある日突然会えなくなって、今までの楽しかった思い出・思い出の場所がすべて辛い記憶に変わってしまって・・・。
そんな体験は、どれもこの「人生」を生きるうえでとってもすばらしい、涙を流して抱きしめたい出来事だと思うのです。こんな体験をするチャンスを思春期に奪われているのはオカシイし、人権侵害だとも思う。
幼稚園のときに歌った「♪1年生になったら、友だち100人できるかな〜♪」ではないけれど、僕らにはもっと「出会い」と「つながり」が必要なんだと感じています。
そんな橋渡し役をこれからも、やっていきたいと思っています。

僕らが生きるうえで、大切なのは周りのまなざし。やっぱり、ゲイやレズビアンに対して「げっ」という眼差しをされたら正直シンドイ。世の中にある否定的な意識を変えていきたい。それにはみんなで少しずつやっていくことが大切だと思う。
「自分はゲイであることをひたすら隠して生きていく。誰にも言わないし、何もしない」では何も変わらない。自分にできることはきっとあるハズ。
両親にカムアウトして粘り強く説明した人――。
ダブルベッドでの宿泊拒否をされて闘った友人――。
当事者向けの電話相談を地道にやる人――。
恋人のイラストを描くとき、男-男とも、女-女とも、もちろん男-女とも見えるように描いたTくん。――。
同性愛に否定的な精神科医に、自分が患者であるにもかかわらず、“説教”したAくん――。
携帯の家族割りを恋人と組みたくて、softbank なら組めると発見した人――。
東京・札幌のパレードを歩いた何千という人々――。
そして、このサイトを見てくれているあなた・・・。
この問題はひとりのヒーローやヒロインがいて解決するものじゃない。
全国にちらばる僕たちが自分のできるコト+ちょこっとがんばりαで「あたたかいオーラ」をつくっていく。こうしてできた「オーラ」がくっつき、つながり、広がり日本を覆う。
みんなですこしずつ、みんなのちから。
その時、僕らの住むこの国はもっと笑顔の溢れる住みやすい国になっていると思う。

「当事者がつながり幸せになる」「世の中の意識が変る」。3つめのステップは「法整備」。もちろんこの3つは同時進行でもよくて、実際に、性同一性障がいの人々の人権は「性同一性障害特例法」ができて世の中の意識がガラっと変ってゆきました。
地方レベルの人権条例に「性的指向に基づく差別をなくす」と入れる、様々な地方自治体の制度を同性カップルも使えるようにする、今ある法律を改定して(例えば、「男女雇用機会均等法」に性的マイノリティーズであることに基づく差別禁止を盛り込むなど)その射程に僕らを入れるようにする、パートナーシップを保障してくれる何らかの法をつくる・・・、などなど。
法律、というとちょっと堅苦しい感じがするけれど、「人間が幸せになるために作ったルール」なわけだから、この法律があることによって「不幸」になる人がいるのであれば、それは変えられるべきものなのだ、と思う。
また、最初から「結婚」制度を求めなくても、まずは自分の住む地方自治体の人権条例に「性的指向による差別の禁止」を入れるように動くことからでもいいと思う。
僕らの声を代弁してくれる政党もでてきた。「政治アレルギー・無関心」から抜け出して、僕らも声をあげる時がきていると思う。自分たちに「生きろ!」「守ってあげるよ」と存在してくれる法律があったらやっぱり心強いよね。
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